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ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2018年 > べルギー、1985年以来のASF発生。隣接するドイツ、フランス、オランダなどで警戒高まる

べルギー、1985年以来のASF発生。隣接するドイツ、フランス、オランダなどで警戒高まる

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 国際獣疫事務局(OIE)は9月14日、べルギーで1985年以来となるアフリカ豚コレラ(ASF:African Swine Fever)の発生が確認されたと発表した。
 OIEによると、2事例あり、一例目は9月9日に野生いのしし3頭、二例目は9月10日に同1頭で発生があり、いずれも13日に国立研究所で陽性と診断された。発生場所は、いずれも同国最南東部のリュクサンブール州エタルであり、直ちに移動制限などの措置が講じられている。なお、感染源については判明していない。
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 ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は9月13日、自国内でのASF発生について、べルギー及び欧州全体の関係機関にとって極めて重要なものとし、OIEの報告に先立ってプレスリリースを行った。また、その中で、今回の発生はASF発生地域からの旅行者が持ち込んだ食品による可能性について言及している。

 ASFは、2014年にバルト諸国とポーランドで発生して以降、徐々に西へ拡大していた。2017年以降、ロシア国内では発生が徐々に東へも拡大し、2018年8月には中国で発生が確認されている。欧州域内では、2018年に入ってから4月にハンガリー、8月にブルガリアで新たに発生していた。
 現地報道などによると、今回の西欧地域での新たな発生を受けて、豚肉の主要生産国が多い同地域での感染拡大に対する警戒が高まっており、各国の農業担当大臣などが関係者への注意喚起と併せ、声明を発表している。フランスは、今回の発生が同国の国境からわずか10キロメートル程度ということもあり、国境の監視強化のほか自国に感染が広がれば多くの輸出市場が閉ざされるとして、国内関係者に対して最善の対応を行うよう注意喚起を行った。ドイツは、豚肉製品の適切な処理などリスクを最大限に抑えることが大事だとし、オランダは、自国の予防措置の確認も含め状況を継続的に監視していくとした。いずれの国も、養豚産業を主要産業とし、多くの豚肉および豚肉製品をEU域外に輸出しており、隣国で発生したASFを自国に持ち込ませないため、最大限の発生予防に努める構えだ。

 ベルギーは2017年に104万4560トン(枝肉重量ベース。EU28カ国のシェア4.5%)の豚肉を生産し、うち67万2594トン(製品重量ベース)をEU域内外へ輸出している。輸出は、EU域内向けが92.6%とほとんどを占めており、最大は隣国のドイツ(23万7300トン)、ポーランド(17万7720トン)、オランダ(4万6928トン)と続く。一方、EU域外向けは全体の7.4%で、最大は韓国(9235トン)となっていた。
 また、同年の日本のベルギー産豚肉輸入量は598トン(日本の豚肉総輸入量の0.1%)であった。日本政府は9月14日、同国からの豚、豚肉等の一時輸入停止措置を講じている。なお、ASFは豚、いのししの病気であり、人に感染することはない。
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【調査情報部 平成30年9月18日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8527



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