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2018/19年度主要穀物の生産状況等の調査結果(最終回)を公表(ブラジル)

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 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は9月10日、2018/19年度(10月〜翌9月)最終回となる主要穀物の生産状況等調査結果の要約版を、同17日に州ごとの分析や細かい講評を加えた完全版を公表した。当該調査は、春植えの夏期作物(大豆、第1期作トウモロコシなど)と、秋植えの冬期作物(第2期作トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦など)の生産予測を毎月公表するものであり、今回が当該年度における最終報告となる。これによると、主要穀物の作付面積、単収および生産量はともに前年度を上回る見込みとなった(表1)。
 トウモロコシの生産量は、前年を大幅に上回り、CONABが統計を取り始めて以来、最高の見込みとなった(図1)。特に、第2期作トウモロコシの単収の増加が著しいが、この要因として、前年度の単収が低かった他、大豆の収穫が順調に進んだことから、大豆の収穫後に播種を行う第2期作トウモロコシの作付けが順調に進んだことや、第2期作トウモロコシ生育中の天候に恵まれたことが挙げられる。一方、大豆については、主産地の干ばつの影響で単収減が見込まれることから、過去最大の生産量を記録した前年度をやや下回る見込みとなった。なお、前回予測と比較すると、トウモロコシは上方修正、大豆は下方修正された(図2)。
表1 2018/19年度の主要穀物等の生産予測
図1 トウモロコシと大豆の生産量の推移
(参考)ブラジルの行政区分

トウモロコシ生産量は過去最高

第1期作は南部地域と南東部地域で明暗分かれる

 第1期作トウモロコシの生産量は、前年度比2.3%減の2618万8700トンと見込まれている(表2)。
 主要生産州(上位5州)全体の生産量は前年度比2.4%増とわずかに増加した。特に、最大の生産量を記録した南部のリオグランデドスル州では、単収がかなり増加したことから、生産量は同19.5%増の576万8100トンと大幅な増産見込みとなっている。
 他方で、南東部をみると、昨年度最大の生産量であったミナスジェライス州やサンパウロ州では、大豆への作付けのシフトにより作付面積が減少したことや、生育期間中の天候不良により単収がかなり減少したことなどが影響し、生産量のかなりの減少が予測されている。
表2 2018/19年度第1期作トウモロコシの主要生産州の生産予測

第2期作生産量、単収の回復により上方修正

 第2期作トウモロコシの生産量は、前回報告から1.3ポイント増加し、前年度比36.9%増の7379万5600トンを見込んでいる(表3)。主要生産州(上位5州)の中で、特に生産量の多いマットグロッソ州では、第2期作の生産がほとんどであるが、第1期作に比べて天候条件が良好であったことなどから、生産量が同18.5%増の3104万5400トンとなることが見込まれている。
表3 2018/19年度第2期作トウモロコシの主要生産州の生産予測

マトピバ地域の生産量は前年並み

 北東部に位置する新興農業開発地域のマトピバ地域(同地域の生産量はブラジル全体の生産量の約6%を占める)におけるトウモロコシ生産量は、前年度比0.4%増の646万700トンと見込まれている(表4)。
 単収に注目すると、バイーア州以外の州においてはかなりの改善がみられた。しかしながら、作付面積をみると、生産者が価格動向を見て大豆の作付けを優先させたことや、トウモロコシの播種前の降雨により、十分な播種期間が設けられなかったことなどから、前年度をやや下回り、結果的に生産量は前年並みとなった。
表4 2018/19年度のマトピバ地域のトウモロコシ生産予測
参考1 ブラジルのトウモロコシ需給動向

大豆は、過去2番目の生産量を記録

 大豆生産量は、前年度比3.6%減の1億1503万100トンと見込まれているが、これは過去最大の生産量を記録した昨年度に次ぐ生産量である(表5)。
 作付面積は昨年度をわずかに上回ったが、単収の減少が響き、生産量は前年度割れとなった。単収の減少の理由は、記録的な高温と干ばつが発生したことによるものが原因と考えられている。リオグランデドスル州では、主要生産州の中では唯一干ばつの被害を受けず、収穫期に向けて良好な天候に恵まれたことから単収がかなりの程度増加し、生産量は同州で過去最高を記録した。
表5 2018/19年度の主要大豆生産州の生産予測

マトピバ地域では生産量が約1割減

 マトピバ地域の大豆生産量(同地域の生産量はブラジル全体の生産量の約12%を占める)は、前年度比9.8%減の1348万400トンと見込まれている(表6)。昨年度の生産量が好調であったことが生産者の作付意欲の増加につながったが、生育期間中の天候不良により単収の減少が響き、生産量は約1割減少する結果となった。
表6 2018/19年度のマトピバ地域の大豆生産予測
参考2 ブラジルの大豆需給動向
参考3 ブラジルの大豆・トウモロコシの生育カレンダー
【柴ア 由佳 令和元年10月1日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-9805



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