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1〜3月期のフィードロット飼養頭数、前回比12.3%減(豪州)

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降雨に恵まれた結果、肥育もと牛の競合が高まりフィードロット飼養頭数減少

 豪州フィードロット協会(ALFA)と豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は5月18日、共同で四半期ごとに実施している全国フィードロット飼養頭数調査の結果(2020年1〜3月期)をそれぞれ公表した。これによると、2020年3月末のフィードロット飼養頭数は、108万7594頭と、過去最高を記録した前回から12.3%減(前年同期比5.1%減)と、前年同期、前回調査(2019年10〜12月期)と比べて減少したものの、2017年3月以来9期連続で100万頭を上回った(図1)。
 豪州では、2018年からクイーンズランド(QLD)州やニューサウスウェールズ(NSW)州といった東部地域を中心に干ばつが発生し、牧草や水不足など飼養環境の悪化に伴い、穀物を主体として安定的な肥育ができるフィードロットへ肥育もと牛の仕向けが増加した。しかしながら、2020年1月後半以降、肉牛生産地域で広く降雨に恵まれ、牧草肥育生産者の牛の保留意欲が高まったため、肥育もと牛の競合が高まり市場価格が急激に上昇した。今回の調査では、こういった状況に加え、穀物価格が依然高い水準であることから、フィードロット飼養頭数が減少に転じた。また、フィードロット収容可能頭数は139万7470頭(前回比1.3%増)と前回をわずかに上回った結果、フィードロットの稼働率は、前回より12ポイント低下し77.8%となった。
 ALFAのブライス・カム会長によると、今回のフィードロット飼養頭数調査結果は、新型コロナウイルス感染症(COVID−19)が豪州フィードロット産業に及ぼす影響をまだ十分に反映しておらず、今後数カ月間、不透明な状況が続きフィードロット飼養頭数がさらに減少すると予想している。
図1
 フィードロット飼養頭数を州別にみると、合計で飼養頭数全体の80%以上を占めるQLD州およびNSW州が、それぞれ前回比15.8%減、13.0%減とかなりの大きく減少したため、ビクトリア州などその他の州では前回を上回ったものの、全体では飼養頭数の減少につながった(表)。
表

1〜3月期の穀物肥育牛と畜頭数は過去最高を記録

 また、2020年1〜3月期の穀物肥育牛と畜頭数は、前期(2019年10〜12月期)が過去最高のフィードロット飼養頭数であったことを反映し、86万3403頭(前年同期比14.7%増、前回比21.2%増)とかなり大きく増加し、過去最高を記録した(図2)。
図2
 なお、MLAの発表によると、2020年1〜3月期の穀物肥育牛肉輸出量は、7万7634トン(前回比5.9%減、船積数量ベース)と前回をやや下回った。輸出先別では、中国向けが1万9602トン(同18.3%減)と大幅に減少した。これは、COVID−19の影響により1月初旬から3月末にかけて、中国の港湾において道路封鎖などにより物資が滞留する問題が発生したためである。また、韓国向けは1万2571トン(同11.3%減)とかなり大きく減少した。一方、日本向けは、3万4169トン(同1.8%増)と前回よりわずかに増加した。
【井田 俊二 令和2年5月26日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 国際調査グループ (担当:井田 俊二)
Tel:03-3583-9532



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