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乳用牛の生体輸出課徴金の法制化に向け、議案を議会に提出(豪州)

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 デビッド・リトルプラウド豪州農業・干ばつ・緊急事態管理担当相(以下「農業相」と
いう)は2020年5月、乳用牛輸出者に対する輸出課徴金を現行の任意徴収から強制徴
収とする法案を議会へ提出した(注1)。
 家畜輸出業者は現在、肉用牛、羊、山羊の輸出に法定の輸出課徴金を支払っているが、
乳用牛は任意の輸出課徴金となっており(2006年から1頭当たり3豪ドル(216円:
1豪ドル=72円)、2014年に同6豪ドル(432円)に値上げ)、法定徴収となって
いない(注2)。2017年12月には、豪州家畜輸出業者協会(ALEC:Australian Livestock
Exporter’s Council)が、乳用牛輸出課徴金の法制化に対し、課徴金対象者となる家畜輸出
業者の8割の賛同を得たと発表している(注3)。
 ALECのサイモン・ウェスタウェイ最高経営責任者(CEO)は、任意の乳用牛輸出課徴
金は著しく不足しており、乳用牛においても法的に輸出料を徴収することで、豪州の乳牛
輸出産業の生産性、持続可能性、競争力を高めるプログラムを管理するための十分な資金
を確保することができるとしている。具体的には、家畜輸出業界のサービス提供機関であ
るライブコープを通じ、乳用牛に関する研究開発やマーケティングのほか、輸出業者への
技術支援などを行うとしている。
 報道によると、リトルプラウド農業相は、干ばつの影響や新型コロナウイルス感染症
(COVID-19)による世界的な大流行の影響を受けた酪農家にとって、乳用牛輸出による収
入は、ますます重要となっていると述べた。
 昨年は中国における同国産未経産牛に対する高い評価を背景に、10万頭以上の乳用牛
が中国を中心とした様々な国に輸出されており、2億豪ドル(144億円)を超える産業
となっている(図)。同国政府は2017年に全国農業者連盟(NFF:National Farmer’s
Federation)が発表した、2030年までに農業を1千億豪ドル産業にするという目標を
支持しており、課徴金法案が可決されれば、更に家畜輸出産業を後押しすることとなり、
豪州全体の雇用にもつながるとした。

(注1):Parliament of Australia-House Bills List「Primary Industries(Customs)
 Charges Amendment (Dairy Cattle Export Charge) 2020」
   (令和2年5月27日閲覧)
    (https://www.aph.gov.au/Parliamentary_Business/Bills_Legislation/Bills_Sea
   rch_Results/Result?bId=r6545
)

(注2):課徴金は、生産者などから販売数量などに応じて徴収される資金で、マーケティ
  ングや研究開発などに用いられる。豪州の幅広い農業分野で導入されており、法
  制化するためには、連邦政府の法令に基づき、課徴金徴収対象者の大多数の合意
  を得る必要がある。

(注3):海外情報「乳牛の生体輸出、課徴金を法制化へ(豪州)」
     (https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_002086.html
   (2017年12月22日発出)参照。
 

2019年乳用牛輸出頭数と割合(主要5カ国)

2019年乳用牛輸出頭数と割合(主要5カ国)

2019年乳用牛輸出額と割合(主要5カ国)

2019年乳用牛輸出額と割合(主要5カ国)
注1:Australian Bureau Statistics
  2:2019年1月から12月の累計。
   3:HSコードは010221.17、010229.27
【廣田 李花子 令和2年5月28日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:(担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4394



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