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米国農務省による世界のトウモロコシ需給予測(2020年10月)

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2020/21年度の世界のトウモロコシ期末在庫量、前月予測からわずかに下方修正し、前年度比1.2%減

 2020年10月9日、米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は、2020/21年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表1)。
 これによると、2020/21年度の世界のトウモロコシ生産量は11億5882万トン(前年度比3.8%増、前月比0.3%減)へわずかに下方修正された。国別に見ると、米国が収穫面積および単収の下方修正により452万トン、ウクライナが乾燥・高温気候により単収の減少が見込まれるため200万トン、それぞれ前月から下方修正された。下方修正されたとは言え、米国(3億7395万トン、前年度比8.1%増)、ブラジル(1億1000万トン、同7.8%増)およびウクライナ(3650万トン、同1.7%増)で前年度の生産量を上回ることから、記録的に大きな生産量となる見通しである。
 輸出量は、世界全体で1億8447万トン(前年度比8.2%増、前月比0.8%減)へわずかに下方修正された。国・地域別に見ると、ウクライナおよびEUが生産量の見直しで下方修正された。輸入量は、世界全体で1億7781万トン(同6.4%増、同0.9%減)へわずかに下方修正された。地域別に見ると、EUで100万トン下方修正された。その要因として、EU域内においてトウモロコシの収穫への期待感が残されていることや、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により宿泊施設や飲食店などの需要が減退していることが挙げられている。
 消費量は、世界全体で11億6260万トン(同2.7%増、同0.2%減)へわずかに下方修正されたものの、生産量を378万トン上回ることとなった。国別に見ると、米国がCOVID-19による移動規制などでガソリン需要が低下したことにより、エタノール向けが減少し、254万トン下方修正された。
 期末在庫は、世界全体で634万トン下方修正された結果、3億45万トン(同1.2%減、同2.1%減)と見込まれている。国別に見ると、生産量および消費量が引き下げられる米国で853万トン、前年度の期末在庫が引き下げられる中国で15万トン下方修正された。
表1

2020/21年度の米国トウモロコシ生産量、前月予測からわずかに下方修正

 2020年10月9日、USDA/WAOBは、2020/21年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給予測値を更新した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次のとおりである(表2)。
 生産量は、収穫面積および単収がわずかに下方修正されたことから、147億2200万ブッシェル(3億7395万トン、前年度比8.1%増、前月比1.2%減)へわずかに下方修正された。しかし、前年度からはかなりの程度増加する見込みであり、これまでの統計で最も生産量の多かった2016/17年度の151億4800万ブッシェル(3億8477万トン)をわずかに下回る水準となっている。
 国内消費量は、エタノール向けがガソリン需要の伸び悩みにより、飼料など向けが生産者平均販売価格の上昇により、それぞれ5000万ブッシェル下方修正されたため、122億5000万ブッシェル(3億1116万トン、同1.2%増、同0.8%減)へわずかに下方修正された。
 輸出量は、前月の予測から変わらず、23億2500万ブッシェル(5906万トン、同30.8%増、前月同)と前年度から大幅に増加すると見込まれている。
 期末在庫は、9月1日現在の在庫調査に基づく、前年度の総消費量(主に飼料など向け)の上方修正により期首在庫が下方修正されたことや、生産量の下方修正により、21億6700万ブッシェル(5504万トン、同8.6%増、前月比13.4%減)とかなり大きく下方修正された。その結果、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は14.9%(同0.5ポイント増、同2.2ポイント減)へ下方修正された。
 また、生産者平均販売価格は、生産量が下方修正されたことを受けて、前月より0.1米ドル高い1ブッシェル当たり3.60米ドル(385円。1キログラム当たり15.2円:1米ドル=107円)と予測された。

(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
表2
【荒川 侑子 令和2年10月22日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8609



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