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米中経済貿易協定第1段階合意の進捗に関する中間報告(米国)

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 10月23日、米国通商代表部(USTR)と米国農務省(USDA)は、米中経済貿易協定の第1段階合意における農業条項の進捗状況に関する中間報告書を公表した。

 本年2月14日から同協定が発効してから、米中双方は、米国産食品および農産物の輸出を妨げていた中国による多くの構造的な障壁に対処してきたとされ、これまでに中国は、同協定の農業条項に基づく57項目の技術的な合意事項のうち、少なくとも50項目を実施している。また、同協定の貿易拡大条項に基づき、中国は米国産農畜産物の購入を大幅に拡大した結果これまでに230億ドル(2兆4380億円:1米ドル=106円)超の農畜産物を輸入しており、これは同協定に基づく2020年の貿易目標額の約71%に相当する。

 報告書で強調されている同協定の成果は以下の通りとなっている。なお、同協定は中国における2017年の輸入実績を基に貿易目標額が設定されていることから、2017年が基準値として用いられている。

トウモロコシ:本年10月8日時点で、2020年の中国向けの輸出成約量は870万トンに達している。これ
        は、2017年の同期と比べて12倍超であり、過去最多となっている。
大豆:本年10月8日時点で、2020年の中国向け輸出成約量は2017年の同期比と比べて2 倍に達して
    おり、2020/21年穀物年度は輸出額が過去最高となることを期待させる始まり方となっている。
ソルガム:本年10月8日時点で、2020年の中国向け輸出成約量は2017年の同期比と比べて2 倍超に
      達しており、2020年1月から8月までの輸出額は6億1700万ドル(654億200万円)となってい
      る。
豚肉:2020年1月から8月までの中国向け輸出額は15億ドル(1590億円)に達し、本年10月8日時点で、
    2020年の輸出額は2017年の同期比と比べて8倍超となっている。
牛肉:2020年1月から8月までの期間の中国向け輸出額は、すでに2017年全体の3倍以上に達し、本年
    10月8日時点で、2020年の輸出額は2017年の同期比と比べて25倍超となっている。その他、同
    協定により、30カ月齢超の牛由来の牛肉または牛肉製品の輸入制限が撤廃され、中国におけ
    る輸入対象牛肉製品の国内リストの月齢制限に関するすべての文言が削除された。
飼料:飼料製品であるチモシー乾草、アルファルファ乾草のペレットとキューブ、アーモンドミールのペ
    レットとキューブの輸入が許可された。
ペットフード:反すう動物由来原料を含むペットフードの輸入制限が撤廃された。
輸出認定施設:加工品を含む牛肉及び豚肉の輸出認定施設数が拡大した。
乳製品:輸入解禁につながる食用乾燥パーミエートの新たな国内基準が公表され、米国の乳製品安
     全性監督体制が認められ、限外ろ過乳、栄養強化乳、賞味期限延長乳の輸入が許可され、米
     国の乳製品・育児用調製粉乳製造施設の登録要件が合理化された。
家きん肉:米中両国は、米国で高病原性鳥インフルエンザまたは病原性ニューカッスル病の発生が確
      認された場合において、疾病発生の影響を受けない地域からの輸出を継続することを認め
      る地域主義協定への署名を行った。

 上記の品目に加えて、ペットフード、アルファルファ乾草、ペカンナッツ、落花生、調理済み食品など多くの米国産農産物についても、USDAは2020年の中国向け売上高が過去最高または過去最高の水準に達すると予想している。

 今回の中間報告の公表に合わせて、パーデュー農務長官は、「この第1段階の米中貿易協定は、トランプ大統領による交渉戦略が功を奏している証拠である。中国はトランプ大統領が真剣であることに気づくまでには長い時間を要したが、本協定は経済全体にとって大きな成功となった。米国農業界は中国において平等な条件で競争することが可能となり、農家、牧場主、生産者にとっては多大な幸運をもたらした。公正で公平な輸入条件が確立されたことにより、売上が向上し、農作物の価格上昇に貢献し、農村経済を強化している。」と述べている。

 また、同様に、ライトハイザーUSTR代表は、「トランプ大統領は、第1段階の米中貿易協定を通じて、中国の不公正な貿易慣行に立ち向かい、米国農業の市場機会を拡大するという約束を果たした。本協定が8か月前に発効して以来、中国との農業貿易関係は著しい改善を遂げており、これは今後何年も米国の農家や牧場主に恩恵をもたらすだろう。」と述べている。

 報告書では、中国の消費者が米国産農産物は高品質で適正な価格であることを実感することにより、今後も需要が高まり、同協定によって様々な貿易障壁が解消されたことにより、中国による米国産農産物輸入の大幅な増加が今後何年間も続き、米国農業に大きな利益をもたらすとしている。

【参考:第1段階の米中経済貿易協定関連情報(米国)】
【調査情報部 令和2年11月5日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4397



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