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ライオン社、乳製品・飲料事業のベガチーズ社売却に合意(豪州)

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 キリンホールディングス社は、11月26日、豪州で乳製品・ソフトドリンク事業を行う同社の孫会社ライオン・デイリー・アンド・ドリンクス社を業界第5位(注1)のベガチーズ社(以下、ベガ社)に5億6000万豪ドル(442億4000万円)(注2)で売却することに合意したことを発表した。
 売却には牛乳やヨーグルト、ジュース、アイスなど、ライオン・デイリー・アンド・ドリンクス社が保有する全ブランドと工場等に加え、同社が大株主となっているビタソイ・オーストラリア・プロダクツ社とキャピトル・チルド・フーズ・オーストラリア社の株式、同社が小口で保有しているメイド・バイ・カウ社の株式のほか、ヨープレイトブランドのライセンス契約も含まれており、2021年の早い時期に完了する見込みとのことである。  
 キリンホールディングス社の豪州事業は、完全子会社であるライオン社が統括しており、アルコール部門を自社で、乳製品・飲料部門とチーズ部門の製造販売をライオン・デイリーアンド・ドリンクス社で担当していた。ライオン・デイリーアンド・ドリンクス社のチーズ事業は既に2019年10月にカナダの大手乳業サプート社の豪州法人であるサプート・デイリー・オーストラリア社に2億8000万豪ドル(221億2000万円)(注2)で売却している 。
 ライオン社は、本年8月下旬に中国の大手乳業である蒙牛社にライオン・デイリー・アンド・ドリンクスを売却する旨の契約を結んだと発表していたが、豪中の政治的な関係悪化を背景に、豪州の外国投資審査委員会(FIRB)による承認が得られなかったことから白紙となり、新たな売却先を模索していた。
 売却先であるベガ社は、チーズ事業を中心に展開しており、今回の買収で扱い製品の幅が大きく広がることとなる。
ライオン社のスチュアート・アーバインCEOは「今回の売却により、ベガ社は120年以上の伝統を持つ老舗の乳製品および食品企業として、幅広い乳製品製造能力を持って豪州を象徴するブランドと豪州の酪農産業に全力を傾注することにより、今後の事業展開で好位置を得ることになる。」とコメントしている。
ライオン社は今後、残されたビールやワインなどのアルコール飲料部門に注力していくとしている。

(注1):「豪州における生乳生産を取り巻く現状と今後の見通しについて
      〜4豪州乳業界の変遷と現状〜」       
     https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_000907.html#title5
(注2):1豪ドル=79円として計算。
【廣田 李花子 令和2年12月9日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:(担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-4394



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