[本文へジャンプ]

文字サイズ
  • 標準
  • 大きく
お問い合わせ
検索
alic 独立行政法人農畜産業振興機構
畜産 畜産分野の各種業務の情報、情報誌「畜産の情報」の記事、統計資料など

ホーム > 畜産 > 海外情報 > 2020年 > 米国農務省による世界のトウモロコシ需給予測(2020年11月)

米国農務省による世界のトウモロコシ需給予測(2020年11月)

印刷ページ

2020/21年度の世界のトウモロコシ期末在庫量、前月予測からやや下方修正し、前年度比3.9%減

 2020年11月10日、米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は、2020/21年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表1)。
 これによると、2020/21年度の世界のトウモロコシ生産量は11億4463万トン(前年度比2.5%増、前月比1.2%減)へわずかに下方修正された。国別に見ると、長引く乾燥・高温気候により、2012/13年度以来の不作が見込まれるウクライナで800万トン、単収の下方修正により米国で546万トン、それぞれ前月から下方修正された。しかし、作付けが開始された南アフリカでかなり大きく上方修正されたことや、米国(3億6849万トン、前年度比6.5%増)およびブラジル(1億1000万トン、同7.8%増)で前年度の生産量を上回ることから、依然として記録的に大きな生産量となる見通しである。
 輸出量は、世界全体で1億8477万トン(前年度比8.0%増、前月比0.2%増)へわずかに上方修正された。国別に見ると、大幅な減産が予測されたウクライナで800万トン下方修正されたが、米国でそれを上回る825万トン上方修正された。輸入量は、世界全体で1億7823万トン(同7.5%増、同0.2%増)へわずかに上方修正された。国・地域別に見ると、EUで400万トン下方修正されたが、アフリカ豚熱からの回復が進み、飼料向け需要が増加し、トウモロコシの国内価格が上昇している中国で600万トン上方修正された。
 消費量は、世界全体で11億5654万トン(同2.1%増、同0.5%減)へわずかに下方修正されたものの、生産量を1191万トン上回ることとなった。国別に見ると、生産量が引き下げられる米国で190万トン下方修正されたものの、中国で300万トン上方修正された。
 期末在庫は、世界全体で902万トン下方修正された結果、2億9143万トン(同3.9%減、同3.0%減)と見込まれている。国別に見ると、輸入量の増加が見込まれる中国で261万トン上方修正されたが、減産と輸出量の増加が見込まれる米国で1181万トン下方修正された。
表1

2020/21年度の米国トウモロコシ期末在庫量、減産や輸出量の上方修正を受けて、前年度比14.7%減

 2020年11月10日、USDA/WAOBは、2020/21年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給予測値を更新した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである(表2)。
 生産量は、単収がわずかに下方修正されたことから、145億700万ブッシェル(3億6849万トン(注)、前年度比6.5%増、前月比1.5%減)へわずかに下方修正された。しかし、前年度からはかなりの程度増加する見込みであり、これまでの統計で最も生産量の多かった2016/17年度の151億4800万ブッシェル(3億8477万トン)をやや下回る過去2番目の水準となっている。
 国内消費量は、生産量の下方修正や生産者平均販売価格の上昇により、飼料など向けが7500万ブッシェル下方修正されたため、121億7500万ブッシェル(3億926万トン、同0.5%増、同0.6%減)へわずかに下方修正された。
 輸出量は、ウクライナなどの競合国で生産量が下方修正されたことや中国向けの輸出量が増える見込みであることを受けて、26億5000万ブッシェル(6731万トン、同49.0%増、同14.0%増)へかなり大きく上方修正され、記録的に大きな輸出量となる見通しである。
 期末在庫は、生産量の下方修正や輸出量の上方修正により、17億200万ブッシェル(4323万トン、同14.7%減、同21.5%減)へ大幅に下方修正され、2013/14年度以来の低水準となる見通しである。その結果、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は11.5%(同2.9ポイント減、同3.4ポイント減)へ下方修正された。
 また、生産者平均販売価格は、期末在庫のさらなる下方修正が主な要因となって、前月より0.4米ドル高い1ブッシェル当たり4.00米ドル(420円。1キログラム当たり16.5円:1米ドル=105円)と予測された。

(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
表2
【荒川 侑子 令和2年12月10日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
Tel:03-3583-8609



このページのトップへ

Copyright 2016 Agriculture & Livestock Industries Corporation All rights Reserved.