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野菜の一部品目が高値で推移(中国)

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最終更新日:2021年3月4日

 中国農業農村部によると、同国における2020年の冬季および2021年の春季の野菜の作付面積は8500万ムー(566万6667ヘクタール)と、前年に比べて100万ムー(6万6667ヘクタール)の増加を見込み、特にキャベツ、きゅうり、トマト、なす、いんげん豆などで増加が顕著であるとしている。作柄もおおむね順調であるとし、2021年第1四半期(1月から3月)の野菜市場規模は1億6200万トンを超え、前年同期比の2%以上の増加を見込んでいる。
 このように増産が見込まれる一方、一部の品目については価格が高騰している。中国では、例年、様々な農産物の需要が高まる春節(注)に向けて、野菜価格も高くなる傾向にあるが、2020年11月から春節前の翌年1月の価格の推移をみると、野菜全体で1キログラム当たり4.5元(72円)から6元(96円)前半で推移する中、ねぎが同4.6元から10元(74〜160円)、かぼちゃが同2.6元(42円)から5元(80円)後半へと高騰している(図1)。
 こうした価格高騰の背景について、中国商務部によると、中国では2020年12月から2021年1月にかけて寒波に見舞われ(図2)、露地栽培を中心に野菜の生育に影響が生じたことに言及している。特に価格上昇が顕著なねぎは長い生育期間が必要とされることもあり、冬季の寒波の影響に加え、夏季の台風などの大雨の影響を受けて、作柄があまり良くなかったためと見込まれ、2020年7月以降価格は上昇傾向にあった。冬季においては降雪や路面凍結などにより輸送条件が悪化し、輸送コストが増加する状況にある。中国産の生鮮ねぎは日本の輸入量が多い野菜の一つであるが、2020年の生鮮ねぎ月別輸入量はおおむね、前年同月と比べて減少している(図3)。
 一方、最近の価格上昇について中国農業農村部は、春節による需要増などの季節的な要因が主だったもので、例年の価格変動の範囲内であるとし、作付面積が増加基調にあることから、市場供給量は十分確保できているとしている。また2月に入り、一部の品目で価格が横ばいまたは減少に転じているものもあり、状況は落ち着きつつあると見られている。
 なお、本稿中の為替レートは、1中国元=16円(2021年1月末日TTS相場:1中国元=16.45円)を使用した。
 
注:今年の春節は、2月12日であり、前後の連休は2月11日から17日と定められている。
 

図1 中国における野菜の週別価格の推移
図1 中国における野菜の週別価格の推移
資料:中国商務部
 

図2 山東省青島市の日平均気温の推移
図2 山東省青島市の日平均気温の推移.
資料:日本の気象庁


図3 日本の生鮮ねぎ月別輸入量の推移
図3日本の生鮮ねぎ月別輸入量の推移
農畜産業振興機構「ベジ探」(原資料:財務省「貿易統計」)
注:HSコード070390010


【海老沼 一出 令和3年3月4日発】
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:調査情報部)
Tel:03-3583-4389



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