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令和元年度鹿児島県澱粉協同組合連合会夏期研修会及び農産物検査員研修会の開催について

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最終更新日:2019年9月27日

鹿児島事務所 小笠原 健人
 
 
 7月17日(水)、鹿児島県市町村自治会館において、鹿児島県澱粉協同組合連合会(以下「県澱連」という。)主催による、令和元年度「県澱連夏期研修会」及び「農産物検査員研修会」が開催された。
本研修会は、かんしょでん粉に関する幅広い知識の習得と、農産物検査法に基づく登録検査機関の農産物検査員を対象とした技術の維持、向上及び技能確認を目的として、毎年開催されている。今年度は、県澱連の会員等48名が参加し、午前に県澱連夏期研修会、午後からは農産物検査員研修会が行われた。以下に、その概要を紹介する。

1.県澱連夏期研修会

 冒頭に県澱連の中原浩一会長から開会のあいさつを行い、続いて、当機構の石井稔鹿児島事務所長があいさつを行った。
中原会長は、かんしょでん粉をとりまく情勢について、「平成30年産は、つる割病に加え、基腐病、乾腐病が発生したことにより、傘下工場の原料集荷量は5万3500トン、でん粉生産量は1万6000トンを割り込み、29年産に引き続き史上最低を更新した。対象生産者数についても、平成22年産と比較して半減の約4,100人となったほか、収穫面積、単収も減少している。また、今年産は、6月下旬までは少雨傾向に加え、日照時間、気温も平年並みで推移していたものの、6月25日以降の梅雨の本格化や、7月の豪雨により、土壌水分が過剰となったことに加え、日照不足、気温の低下など不利な状況が続いている。」と述べた。
 また、昨年6月に公布された「食品衛生法等の一部を改正する法律」(以下「改正食品衛生法」という。)について、「法律の施行後1年間の猶予期間を経て、原則として全ての食品等事業者が、一般衛生管理に加え、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理を実施することとなる。改正食品衛生法への対応に向けて、全国澱粉協同組合連合会及び県澱連は業界団体として、手引書の作成に全力で取り組んでいる。」と報告した。終わりに、「今年産の原料用かんしょについて、今後天候が好転して豊作となり、農家と工場が一体となって秋の操業を迎えられることを祈念したい。」としてあいさつを締めくくった。 
県澱連中原浩一会長による開会あいさつ
県澱連中原浩一会長による開会あいさつ
 続いて、当機構の石井稔鹿児島事務所長は、今後のかんしょでん粉の方向性について、「かんしょでん粉の安定的な生産のためには、糖化用のシェアを確保する一方で、より付加価値が高い食品用途での展開を拡大し、製造事業者の収益性の向上を図る必要があると考えている。現在行われている、かんしょでん粉の新たな用途開発、認知度の向上、販路拡大に向けた取組が実を結ぶことを祈念している。」と述べた。また、今年7月に鹿児島県南九州市の飼料用トウモロコシの圃場において国内で初めて発生が確認された「ツマジロクサヨトウ」について、「現在サツマイモ圃場での発生は確認されていないものの、寄主植物にはサツマイモも含まれている。当機構ではFacebook上でも注意喚起をしており、疑わしい虫を発見した場合には、病害虫防除所又は植物防疫所に連絡してほしい。」と呼びかけた。最後に、午後に開催される農産物検査員研修会について、「消費者などの実需者の、製品に求める安全・安心志向が高まりをみせる中で、今回の研修が品質の安定及び向上につながるものと期待している。」としてあいさつを締めくくった。
石井稔鹿児島事務所長によるあいさつ
石井稔鹿児島事務所長によるあいさつ
 続いて、鹿児島県農政部農産園芸課の指宿浩技術主幹兼糖業特産作物係長、株式会社サナスISO推進室の小野満信隆室長から、下記のとおり講演が行われた。
 
 指宿浩技術主幹兼糖業特産作物係長からは、「さつまいもの生産動向等について」をテーマとした講演の中で、30年産のさつまいもの単収が大きく減少したことが取り上げられ、原因となった病害の発生を防ぐための防除対策などの周知を行うとともに、県内で発生が確認されているツマジロクサヨトウについて、害虫の特徴や県内での発生状況及び現在実施されている対策について報告があった。
指宿浩技術主幹兼糖業特産作物係長の講演
指宿浩技術主幹兼糖業特産作物係長の講演
 続いて、小野満信隆室長から、「これからの「でん粉工場(食品工場)の衛生管理」 〜HACCP制度化に対応して〜」と題した講演があった。講演では、消費者・顧客の食品に対する安全意識の高まりに加え、令和2年に予定されている、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控える中、食品等事業者が、国際基準と整合的な食品衛生管理を実施することが求められるようになったことを背景として、「食品衛生法」が昨年6月に改正されたことが取り上げられた。改正食品衛生法は令和2年6月施行され、その後1年間の経過措置期間を経て、原則として全ての食品等事業者が一般衛生管理に加えて、「HACCPに沿った衛生管理」の実施が必要となることを踏まえ、食品等事業者が取り組むべき事項について説明がなされた。
小野満信隆室長からの講演
小野満信隆室長からの講演

2.農産物検査員研修会

 県澱連夏期研修会に続いて、かんしょでん粉に関する農産物検査員研修会が開かれ、令和元年産農産物検査に当たっての技能確認が行われた。
農産物検査とは、生産した農産物が安定した取引により公正に流通するよう、農産物に一定の規格を設けるために行われる検査である。対象となる農産物は、米穀、小麦、大麦、大豆及びかんしょでん粉等全10品目であり、農産物検査員は、鑑定技術の維持と向上を図るため、登録後も、定期的に研修会に参加することが義務付けられている。
今回の研修会には、29名の農産物検査員が参加し、実際のサンプルを用いながら臭気や色沢の鑑定などについての技能確認が行われ、農産物検査員としての鑑定技術の維持及び向上が図られた。
農産物検査員技能確認会の様子
農産物検査員技能確認会の様子
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:鹿児島事務所)
Tel:099-226-4741

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